2012年1月31日火曜日

國森さんの本

以前にもお知らせしましたが、当院を取材されている國森康弘さんの本が発売になりました。
3巻、4巻も順次発売予定とのことです。


http://www.amazon.co.jp/dp/4540112651
http://www.amazon.co.jp/dp/454011266X

2012年1月30日月曜日

最近読んだ本

最近、こんな本を読みました。



多くの障害者関連の書籍は、障害や福祉をテーマにした小出版社が多く、読者層も障害者の関係者という狭い世界に止まっている。多数派である健常者には、障害者の現実は伝わらない構造になっている。
その理由として、健常者が障害者に接する機会が極めて少ないからだと著者は説明している。全国に850万人存在するといわれるにもかかわらず、我々が日常的に障害者に遭遇することはほとんどない。「転ばぬ先の杖」という理屈で、障害者は事実上隔離されているのだという。


障害者と健常者の間に見えない「壁」を作っているのは健常者自身であり「障害者はかわいそう」「障害者は頑張っている」と無意識のうちに刷り込まれているのは、障害者を「身分」として格付けしているからである。

戦後の高度経済成長の進捗とともに、少しづつ実現してきた「福祉の充実」により、福祉・教育関係者が、身を削りながら手助けをするという構造が出来上がり他者が手出しをできない、閉ざされた世界を形成してしまった。
その結果、障がい者自身が向上心を失ってしまった。それだけでなく手厚い保護のもと、親と本人も甘やかされて、結果的に、真の自立を難しくしている。

途中、読んでいるうちに著者自身の家族も障がい者であることが書かれていた。

障がいのある人も、ない人もすべての人が同じように生活できる世の中を目指して・・・そのようなことを言われますが、障がいを抱えた人が自立できるようなしくみづくりが必要と感じた。高齢者福祉についても同様のことを考えます。
「手厚い補助よりも自立できる社会の仕組みづくり」
このようなことを感じた一冊の本でした。

2012年1月29日日曜日

野球教室

今日は、花戸がチームドクターをしている少年野球チーム「永源寺リトルスターズ」の練習に参加しました。

永源寺診療所で働くスポーツトレーナーを連れて、そしてクラブチームのOBC高島の監督さんとコーチを招いての特別練習でした。

あまり大々的にやっているわけではありませんが、すべてうちの診療所でバックアップさせていただきました。

今回で3回目となりますが、地域の野球少年達には、いい思い出になったでしょうか?

地域の皆さんに貢献できるよう、今後も続けていきたいと思います。

2012年1月26日木曜日

積雪

永源寺は30cmほどの積雪です。
診察前まで除雪していましたが、まだ降っています。
皆様、お気をつけて。

2012年1月23日月曜日

今日の朝日新聞

「惜別」の欄に鴨下先生が載っていました。

大学時代、直接教えていただいたことはありませんが、医師になってから学会などでお会いしたことがあります。温厚な人柄と熱い心がひしひしと伝わってきました。
滋賀で小児神経学会があり、スタッフとして動き回っているとき、奥様にも「自治医大の頃が懐かしいです。頑張ってくださいね」と声をかけていただきました。
「甘えることなく、もっと頑張らなければならない」と背筋が伸びたことを思い出します。

合掌

2012年1月19日木曜日

写真絵本


当院を取材されているフォトジャーナリストの國森康弘さんが写真絵本を出版されます。
本日第一巻と第二巻が届きました。
在宅看取りに焦点をあてた子ども向け?の絵本です。
在宅でのありのままの様子を写真絵本に表現していただきました。
1月20日発売です。

2012年1月18日水曜日

読み聞かせボランティアグループに参加し、近くの山上小学校で朝読書の時間に絵本を読みに行ってます。

今日は、正月にちなんで、「はつてんじん」を読みました。

楽しい時間を過ごし、子ども達から元気もらってます(^^ゞ

蒲生地域「まちづくりフォーラム」

先日、15日にあかねホールで開催された「蒲生まちづくりフォーラム」のことが記事になっていました。

http://www.shigahochi.co.jp/info.php?type=article&id=A0009344

私が白衣を着ないのは、別の理由があるのですが・・・
ネタバレなので伏せておきます。

2012年1月17日火曜日

2012年1月16日月曜日

少女の決意

当院で訪問診療を行っている神経難病の少女のところに訪問診療に行きました。
診察が終わった後で、彼女から「これ読んで下さい」と差し出された一枚の紙。
彼女はとあるところで非常勤ですが、仕事をしています。私は彼女は立派に自立した生活を送っていると思っていましたが、さらに自立したいという気持ちが強くなってきたと話してくれました。
てにをはなど、文章を訂正する箇所もありそうでしたが、「このままの文章でいいね」と答えさせていただきました。
永源寺診療所としても、地域の全ての人々が同じように暮らせる社会を応援していきたいと思います。

以下、本文
設立趣意書
現在、『難病』という治療法の確立されていない病気と日々向き合い、生活されている方がたくさんいます。難病支援に関しては大津の「難病支援センター」を中心に行われていますが、患者数は多く、同じ県とはいえ色んな地域に住んでおられます。健常者と違い遠くまで通うことは負担が多く困難です。難病に対する社会的理解は、まだまだです。病気は身体だけでなく精神面でも、本人や家族を悩ませることは想像以上にたくさんあります。健常者と生活が出来ない悩み、医療・福祉などの制度、進路や就職、将来のことなどそれぞれ抱える悩みは様々であります。それらの悩みは、本人や家族だけでは解決できません。悩みや不安をどこに相談すればいいのかさえ分からず、悩んだり、引きこもってしまい自分の殻にこもってしまう人が多く見受けられます。
そんな今の生活から一歩踏み出して同じ『難病』を持つ人や家族が情報を共有して、お互いが励まし合い分かち合って、小さな楽しみを見付ける場として気軽に集えるサロンを私たちの住む東近江市で設立します。サロンは医療関係者のご指導をいただき、また皆様のご理解とご協力をいただいて患者と家族、健常な地域の方など多くの方に関わっていただき、互いに励まし合い運営をしていきたいと思います。

2012年1月15日日曜日

蒲生地域「まちづくりフォーラム」

本日、蒲生地域の「まちづくりフォーラム」に参加しました。
当院で取材されている國森康弘さんの「命のバトンを次の世代へつなぐ地域」
そして私の「地域医療の現場から永源寺地域での実践報告」
嘉田知事の「地域を支える医 療福祉・在宅看取り」に関する滋賀の未来戦略。

後半の意見交換では蒲生まちづくり協議会の向井さんを含め四人で意見交換。
永源寺地域の地域包括ケアについてPRしてきました。








どんど焼き

今日は、朝から地域の子ども達と正月のしめ縄やお飾りを集めました。

そして、昼からお宮さんでどんど焼きです。
参加した子ども達には、お菓子がふるまわれます。

2012年1月14日土曜日

在宅のまとめ

当院での訪問診療をまとめてみました。

(年、死亡診断書枚数、在宅患者さん人数、訪問診療および往診のべ回数)
2005年 12枚 66人 492回
2006年 17枚 70人 553回
2007年 12枚 69人 546回
2008年 22枚 89人 736回
2009年 22枚 98人 1136回
2010年 25枚 112人 1293回
2011年 23枚 121人 1320回

これ以外にも、特老(50人)の嘱託医もやっております。
一人診療所では、もうそろそろ限界でしょうか・・

夜間診療

夜間診療の合間に明日の講演のスライドチェックしています。

「地域包括ケア」と「まちづくり」についてしゃべります。

夜間診療当番

今日は、東近江医師会の夜間診療当番日。
診療受付は、午後6時から8時30分までです。

2012年1月7日土曜日

今日の滋賀報知新聞

今日の滋賀報知新聞に来週開催される蒲生地区まちづくりフォーラムの案内が載っていました。


http://www.shigahochi.co.jp/info.php?type=article&id=A0009286

永源寺地域で行っている地域包括ケアについてお話しようと思います。
前後に話す人に負けないように話してきます。

HMSN-P

病気のお話です。
遺伝性運動感覚ニューロパチー(HMSN-P)と言われる、稀な遺伝性の神経疾患の家系が日本では2家系、滋賀と沖縄にあります。その中でも滋賀型といわれる家系を辿っていくと永源寺地域にルーツがあります。
私自身も何人かの人を診察させていただいていますが、皆さん病気に関わらずお元気です。
「病気を診る」のと「人を診る」どちらに偏ってもいけませんが、そのバランスが大切かと思います。

先日、その疾患が英国のジャーナル(J Neurol Neurosurg Psychiatry)に掲載されました。

http://jnnp.bmj.com/content/82/12/1402

(オリジナル全文を読むにはSign inが必要です)
それに対するLetterが東近江地域の神経内科の先生から出されました。
http://jnnp.bmj.com/cgi/eletters?lookup=by_date&days=60
とても論理的で詳細な神経所見に基づく病理的考察には頭が下がります。
このLetterの中で、ブラジルまでその家系を診察に行かれたそうです(まさに往診!)

このような先生方と地域で一緒に仕事ができることを誇らしく思うとともに、自分ももっと頑張らねばと思う今日この頃です。

(以下、Letterのみ転載します)

Pyramidal tract involvement in HMSN-P?
Kengo Maeda, Department of Neurology, National Hospital Organization Shiga Hospital 255 Gochi, Higashi-oumi, Shiga 527-8505, Japan Tel: +81-748-22-3030 Fax: +81-748-23-3383 E-mail: maeda-kengo@shiga-hosp.jp
Dear Editor,
I have read a postscript 'Brainstem and spinal cord motor neuron involvement with optineurin inclusions in proximal-dominant hereditary motor and sensory neuropathy' (HMSN-P)1 by Fujita et al with a great interest. HMSN-P is very rare and is found in only limited area (Two areas in Japan and Brazil). They discovered optineurin-positive inclusions as well as lower motor neuron involvement in the brainstem and spinal cord. They proposed a new classification of HMSN-P into the subgroup of amyotrophic lateral sclerosis (ALS). Also, they described the pathological changes in the lateral columns with neuronal loss in the precentral gyrus. This finding might also have encouraged them to consider the new classification. After I reported three Brazilian brothers with HMSN-P who had Okinawan ancestry2, I went to Brazil to see their siblings and another HMSN-P family3 and saw nine Brazilian HMSN-P patients in all. Moreover, I have seen six HMSN-P of Kansai (Shiga)-type in my hospital (V:3, V:11, V:16, and V:17 of pedigree 1, IV:8 and V:4 of pedigree 2)4. But, none of them showed clear pyramidal tract sign. A report of Shiga-type HMSN-P written in Japanese did not mention the involvement of pyramidal tract5. There was no description of the involvement of the corticospinal tract in the original paper by Takashima et al6. When the lower motor neurons and large sensory neurons in the dorsal root ganglion are severely damaged, pyramidal tract signs might be masked. That might be why we did not find any pyramidal tract signs in HMSN-P patients. I think that involvement of the pyramidal tract in HMSN-P is much more important than the presence of optineurin-positive inclusions in the lower motor neurons. But, we should be careful, because their postscript1 is a single case report. Moreover, the patient had multiple cerebral infarctions. These infarctions might explain the bilateral Babinski sign and pathological changes in the lateral columns. They did not show the density of Bets cells of the precentral gyrus or changes of the myelinated fibres in the posterior limbs of the internal capsule. Although their pathological study is quite important in the understanding of the pathomechanisms of HMSN-P or familial ALS, I think that it might be too early to propose the new classification of HMSN-P into the subgroup of ALS.

References 1)Fujita K, Yoshida M, Sako W, et al. Brainstem and spinal cord motor neuron involvement with optineurin inclusions in proximal-dominant hereditary motor and sensory neuropathy. J Neurol Neurosurg Psychiatry 2011;82:1402-3. 2)Maeda K, Sugiura M, Kato H, et al. Hereditary motor and sensory neuropathy (proximal dominant form, HMSN-P) among Brazilians of Japanese ancestry. Clin Neurol Neurosurg 2007;109:830-2. 3)Patroclo CB, Lino AMM, Marchiori PE, et al. Autosomal dominant HMSN with proximal involvement: New Brazilian cases. Arq Neuropsiquatr 2009;67:892- 6. 4)Maeda K, Kaji R, Yasuno K, et al. Refinement of a locus for autosomal dominant hereditary motor and sensory neuropathy with proximal dominancy (HMSN-P) and genetic heterogeneity. J Hum Genet 2007;52:907-14. 5)Takahashi M, Mitsui Y, Yorifuji S, et al. Clinical report of hereditary motor and sensory neuropathy with proximal dominance in Shiga prefecture. Rinsho Shikeigaku 2007;47:571-6. 6)Takashima H, Nakagawa M, Nakahara K, et al. A new type of hereditary motor and sensory neuropathy linked to chromosome 3. Ann Neurol 1997;41:771-80. 

2012年1月3日火曜日

地域で安心して過ごすために



あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

さて、正月はというと執筆依頼の原稿があり、まとめていました。
3月に発行される滋賀県人権センターからの依頼分を書いてみました。
それ以外にも1月に講演+シンポジウム依頼、2月には2件の講演依頼があり忙しい・・・
今年も頑張りますので、よろしくお願いします。

(以下、原稿案)
永源寺診療所の一日
 朝、7時になると診療所の玄関を開けるのが私の1日の仕事の始まりだ。玄関の前では、6時過ぎより待っている患者さん達がいる。子どもが昨日から熱がでている、おばあちゃんの診察の順番を取りに来た、孫が会社に行く途中に送ってきてもらった人など・・・朝から診療所の待合はにぎやかだ。
 待合の声に耳を傾けると、「○○さんが、往診してもらって家で亡くならはった。今日がお通夜らしいわ」との声。そう、昨夜自分が在宅看取りをした患者さんのことが話題になっている。この地域では、年老いて介護が必要になっても、食事が摂れなくなっても、最期まで家に居たいと希望される人がほとんどである。また、家族や地域の人も、それが当然のことのように受け止めている。
 診察が始まると、一人のおばあちゃんが娘さんに連れられて入ってきた。おばあちゃんは「先生、畑に行くことが楽しみやったのに、この前から行けへんようになってしもうた」とこぼしているが、それほど困った様子ではない。娘さんに聞くと家では洗濯物をたたんだり、裁縫など自分の役割がちゃんとあるそうだ。診察を終え、私が「おばあちゃん、もし、ご飯が食べられへんようになったらどうする?」と尋ねると、おばあちゃんは「先生、このまま家に居たいんやけどええかな?」私も「何かあったら連絡してください。往診にも行きますよ」と応える。おばあさんは深々と頭を下げ、娘さんは後ろで笑いながら「よろしくお願いします」と。
 午後からは、訪問診療の時間にあてている今日は、全身の筋肉が萎縮する難病、筋萎縮性側索硬化症(ALS)の女性と1歳になる先天性心疾患の子の訪問。私の訪問は1~2週間に1回で、それ以外の在宅生活は、訪問看護師さん、ヘルパーさん、行政の方、薬局さん、そして家族の方に支えられている。病院にいるよりも家にいる方が、とても幸せそうだ。永源寺診療所では、現在、在宅患者さんは78名の方を定期的に訪問している。年齢は1歳から98歳まで幅広く、多様な疾患に対応している。希望されれば看取りまで対応させてもらっているが、年間約25名の方の看取りを行っている。


 永源寺に赴任して
 この永源寺診療所に赴任して、もうすぐ12年が経とうとしている。それまでは総合病院で小児科を中心とした研修を行い、病院での生活が中心だった。病院勤務時代は二人体制の小児科で年間365日、毎日がオンコールという生活を過ごしてきた。その頃は「ここの小児科は俺に任せろ」との意気込み(おごり?)で病院に泊り込むことも日常だった。文字通り肩で風を切るような医者であった。たくさんの病気を診ることがとても楽しく、また、それを治療することに充実感を覚えた時期でもあった。しかし、診療所に赴任し時間の流れが変わった。そして医療における自分のスタイルが変わった。子どもだけではなく、お年寄りをみる機会が増えた。病院勤務時代には少なかった病気以外の話をすることが多くなった。話を聴いてもらえるだけで、満足して帰ってくお年寄り達の後ろ姿を見ながら当初は戸惑っていた。「この人達は、何のために診療所に来ているのか?治療するために来ているのではないのか?」今から考えると自分が診療所で何をすればいいのか、わかっていなかったと思う。
 自分が診療所で何をしたいか?けして目標がなかったわけではない。自治医大を卒業し、「滋賀県の地域医療に貢献したい」と志をもって医師になった。「もっと働きたい、もっとたくさんの患者を診たい」との気持ちがあった(もちろん、今でもその気持ちはある)。が、夢と現実はほど遠いものである。その気持ちを伝える人が少ない、言っても聞いてくれる人がいない。もちろん聞いてくれる人もいたが、自分の思い通りにはならない。もどかしい日々が続いた。
 しかしある時、「地域医療は診療だけではない」ということに気づいた。診療所の看護師とともに健康教室を開いたり、学校や幼稚園でも講演会もした。お年寄りの会合にも出席した。地域の祭などにも参加した。病院勤務時代にはない経験であった。しかし、診察室で座っているよりもたくさんのことが見え、そして耳に入ってきた。診察室ではけして見せない患者さんの姿がそこにあった。診療所では患者さんだが、診療所を一歩外に出ると、その人は患者さんではなく、一人の人間なのだ・・・医師も然り・・・。


 多職種連携を模索
 地域には身体的あるいは社会的問題をかかえた多くの人が生活している。障がいを持った人、脳卒中などで後遺症を抱えた人、認知症の人、悪性腫瘍の終末期、あるいは高齢者世帯(あるいは高齢者一人暮らし)など社会的な困難を抱えた人など。社会的資源の少ない山間農村地域でそのような人達を支えるためには、やはり多職種のネットワークが必要と感じている。医師一人では、支えることができないが、看護師、介護スタッフ、薬局、行政、家族、そしてご近所の方など多くの方の連携があってこそ地域で安心して生活することが可能である。
また、支えられる人達も「安全な」施設に入ることよりも「安心して」地域で生活することを希望される方が多いように思う。健康問題を抱えた人達の支援で必要なことは疾病を最小限にとどめておくこと、そしてそれ以外にも、疾病とは対極にある元気の部分を大きくする支援が必要と感じている。住み慣れた地域で安心して生活することが、何よりも元気のもととなっているように感じる。
 


 地域の人たちに支えられ
 診療所に赴任してしばらく経った頃、医師官舎の裏庭に、朝、畑で採れたばかりの野菜が置いてあった。患者さんからの届け物らしいが、誰が置いたのかわからない。見返りを求めない贈り物に、感謝の気持ちが伝わってきた。地域の人に、自分の存在を認めてもらえた、という嬉しさがこみあげてきた。
 永源寺に来ていろんなことを地域の皆さんに教えてもらった。地域のつながりや互いに支えあう気持ち、そして何より自分自身が地域の人達に支えられていると感じる。自分もこの地域でできることは何かと考えた時、医療を通じた「まちづくり」に貢献できればと思う。せっかくその地域に住むなら、自分にできることをその地域に還元したい、地域の人達の笑顔をもっと見てみたい。結果として、障がいを持った人も認知症の高齢者も子どもも、皆が互いに支えあい安心して生活できる地域になればと思う。
 大病院ではできないことでも、地域ならできることがあると信じている。

当院の在宅医療について

   ここ19年間の実績をまとめました。      死亡診断書枚数   在宅患者さん人数   訪問診療・往診のべ回数 2005年    12           66          492 2006年    17           70          553 2007年...