2013年5月30日木曜日

お寺さん(ご住職)の紹介

浄土真宗の広報雑誌「御堂さん」5月号に永源寺にある淨光寺の住職、藤澤信照さんが登場されています。

ご紹介させていただきます。



2013年5月27日月曜日

死んだふり?

春になり、新規の往診患者さんが増えてきました。

症 例:90歳 女性   普段は裁縫や折り紙を折ったり、とてもお元気な方です。
家 族:ひ孫(0歳、3歳)まで同居する4世代家族

先日まで私の外来に通われていましたが、一週間前より腰が痛くなって寝ていることが多くなったようです。本日、家族の方から往診依頼がありました。
外来では、「入院したくない、最期まで家で過ごしたい」と私と約束していたこともあり、家族の方も慌てることなく往診依頼をされました。

往診に伺い、お部屋に入ったとたんに「先生、ありがとう、ありがとう」と私の手を握って嬉しそうな笑顔。お話を伺って、診察と痛み止めの注射をして、「また来ますね」、と伝えたらまた「ありがとう、ありがとう」と今度は今生の別れのように涙。

「いやいや、おばあさん、お迎えはまだ来んよ」と言葉をかけましたが、聞こえたのか聞こえていないのか、涙を流しながら手を振っておられました。まさにドラマか映画のワンシーンのようです。
きっとこの時点で、おばあさんの心の中は「家で看取ってもらう」モードになっていたのかも。

その日の外来診察も終わり、家に帰ってゆっくりしていたら、午後9時すぎにお家の方から「おばあさんが返事をしない」と電話があり、再び往診に出かけてきました。
おばあさんは、目を閉じてベッドの上でまっすぐ天井を向いて寝ておられます。
私が「おばあさん」と呼びかけても返事がありません。
診察をしても血圧、体温、呼吸、すべて異常はありません。
しかし、どことなくうっすら目を開けておられる様子。


予感がしたので、ちょっと意地悪な質問をしてみました。
「おばあさん、入院しますか?」・・・・・すると、首を横にふられます。
「じゃあ、家にいますか?」・・・・・・・今度は首を縦にふられました。
でも、「おばあさん、わかる?」と声をかけても返事はありませんでした。

最後まで「死んだふり」をされていましたが、3歳のひ孫が「おおばあちゃ~ん」とベッドに飛び乗ってきた時にはうっすら笑みもこぼされました。

どうやら、昼間に「お迎えはまだ来んよ」と言った私の言葉が聞こえていなかったのか。
とりあえず、お元気そうですので、次回伺ったときにはちゃんと伝えようと思います。

2013年5月23日木曜日

取材に来ていただきました。

今日は午前の診察のあと、東京の高校生6人組の皆さんが当院に取材に来られました。
学校の総合学習の一環で、関西地域の医療事情について調査をされているそうです。
大学病院、中核病院、そして永源寺診療所と、それぞれの役割を取材されていました。
取材では、永源寺地域と私のプロフィールを紹介させていただいた後、地域における総合医の役割とその研修について話をしました。また、山間農村地域における医療提供(施設や在宅医療)について、そして病院との連携についてなど、たくさんのことを熱心に聴いていただきました。
東京に住んでいる皆さんからは想像もつかないような永源寺地域、公共交通機関が非常に少ない不便な田舎ですが、都市部にはない地域の繋がりや診療所の役割があります。
途中、永源寺のアイスクリームなども皆で味わっていただき、地域の魅力を少しでも感じてもらえたかと思います。
また、機会があれば遊びにきてください。






ツバメの巣

ツバメが巣を守り始めました。

そっと見守っていきましょう。


2013年5月22日水曜日

今朝の読売新聞

当地域の取り組みを紹介していただきました。
担当記者さんには、丁寧な取材をしていただき、そして細かい連携の部分にも配慮した記事を書いていただきました。
感謝申し上げます。


2013年5月21日火曜日

永源寺地域多職種連携会議「チーム永源寺」

昨日、ゆうあいの家ボランティアハウスにおいて永源寺地域で活動する保健・医療・福祉関係者が集まり、多職種連携会議を開催しました。

今回は、地元永源寺地域のボランティアグループ「絆(きずな)」さんの活動をお伺いしました。
我々専門職と地域の支え合い(インフォーマルなサービス)とどのように繋がることができるか、皆で知恵を出し合いました。
もちろん、それ以外の話も・・・

月に一回のペースで開催予定です。
地域のことを、地域のために、地域の皆さんと一緒に、考えていく、このスタンスを続けていきたいと思います。



2013年5月20日月曜日

診療所だより2013春号

今回の診療所だよりは、教育施設としての当院の紹介です。
研修医の日々の活動を紹介します。

webでもご覧いただけますので、どうぞ。



2013年5月19日日曜日

今朝の朝日新聞

今朝の朝日新聞(滋賀版)に東近江地域の医療連携の記事が掲載されています。
当院での取り組みも紹介していただきました。


写真も掲載していただきましたが、在宅の患者さんは、皆さん笑顔ですね。

2013年5月18日土曜日

16日付の朝日新聞

16日の朝新聞の特集記事を読んで。

農業と医療、なにか相通じるところがあるように感じました。


「経済成長するほど、農業や地方が疲弊してきたのがこれまでの歴史です。自然を相手にする農業は成長してはいけない。去年のように今年があり、今年のように来年があるのが一番いい。私たちはこれを安定といい、経済学者は停滞という」

農業を他の言葉に置き換えても通じるような・・・・

2013年5月17日金曜日

春ですね

ここ数日、鳥の鳴き声がにぎやかだと思っていたら、我が家の玄関にツバメが巣を作りはじめました。
近づきすぎると逃げてしまうので、邪魔をしないように見守っていきたいと思います。




2013年5月16日木曜日

第66回 三方よし研究会

本日、東近江総合医療センター きらめきホールにて「三方よし研究会」が開催されました。

新しくなった病院で頑張っておられる先生方のお話や、新しい施設見学など非常に盛りだくさんの内容でした。

今後も東近江地域の保健、医療、福祉の連携がさらに進むことを期待します。

2013年5月9日木曜日

滋賀医大で講義をしました

本日は、診療所を午前中休診にして滋賀医大に行ってまいりました。
というのは、医学部一年生を対象にした「医学概論」の講義を行うためです。

「医学概論」は故中川米造先生による講義からはじまり脈々と受け継がれている有名な講義です。

私の話は永源寺のこと、地域を支える多職種の皆さん、地域で生活をされている皆さんの話、そして学生さん達へのメッセージをたんたんとしゃべってきました。

今回で4回目の医学概論の講義ですが、今年の滋賀医大の学生さんはとても真面目で、とても熱心に聴いてくれていました。

少しでも地域医療に興味のある医師が増えることを期待します。

2013年5月8日水曜日

もみじ保育園健診

今週から滋賀医大の学生さんが診療所で実習中です。
訪問診療はもちろんですが、私の活動、そして永源寺のことを見ていただくようにしています。

今日は、私が園医をしているもみじ保育園の内科健診に学生さんと一緒に伺いました。
内科健診では、医学生さんと一緒に胸の音を聴いたり、皮膚の異常がないかをみたりします。そして子ども達一人一人を説明するのに名前や病気のことだけではなく、「この前、不整脈で診察に来た〇〇さんのお孫さん」などと説明すると医学生さんも「ヘー」って感心してくれます。

また、健診だけではもったいないので、健診のあとに子ども達と一緒に絵本を読んだり、おもちゃで遊んだり、おにごっこや砂遊びなど、普段、診療所の実習ではできないことを学生さんと一緒にしてきました。

学生さんにとっても、子ども達にとっても思い出に残る健診となったようです。






当院の在宅医療について

   ここ19年間の実績をまとめました。      死亡診断書枚数   在宅患者さん人数   訪問診療・往診のべ回数 2005年    12           66          492 2006年    17           70          553 2007年...