2013年12月31日火曜日

当院の在宅診療について

当院では在宅診療を積極的に行っております。
ここ9年間の実績をまとめました。


     死亡診断書枚数   在宅患者さん人数  訪問診療および往診のべ回数
2005年    12           66          492
2006年    17           70          553
2007年    12           69          546
2008年    22           89          736
2009年    22           98           1136
2010年    25            112           1293
2011年    23            121           1320
2012年    29            131           1571
2013年    27            141           1585


往診を行った患者さんは、2005年の倍以上に増えており、訪問回数も3倍以上に増えています。また、最期まで家に居たいと希望されている方も増えているのも事実です。
往診をしながら、ご家族にも関わらせていただいておりますが、介護をされている家族に対して「なにがなんでも家で」と強制的に勧めているわけではありません。家族の負担や本人の希望など総合的に判断しながら、無理のない範囲で多職種の皆さんとチームとして関わらせていただいております。
その結果、「家では無理やと思ったけど、最期まで家にいることができた」「家で最期を迎えることができ、家族も満足しています」とご意見をいただくことが多いように思います。
高齢化のすすむ永源寺地域ですが、地域の皆さんが安心して生活できるよう、今後も支援させていただきたいと思います。

皆様、佳いお年をお迎え下さい。

2013年12月26日木曜日

大津市医師会雑誌に寄稿しました。

大津市医師会雑誌11月号に「看取りの文化」という文章を寄稿させていただきました。


内容については、こちらで見ることができます。
(pdfファイルが開きます)

2013年12月18日水曜日

市内のインフルエンザ発生状況について

寒さが厳しくなってきました。

永源寺地域の幼稚園、小学校でもインフルエンザに罹患する子ども達を診察する機会が増えてきました。
東近江市では、東近江医師会などの依頼により市内の幼稚園、小中学校のインフルエンザ様疾患で欠席した生徒(児童)数を報告してもらっています。

http://www.city.higashiomi.shiga.jp/0000004639.html


これは、ただ単に自分の周りでインフルエンザがどれくらい流行しているか?という興味の対象だけではなく、じつは地域の第一線で診察を行っている医師にとっては非常に有用な情報なのです。
たとえば、インフルエンザ感染症を疑った場合、インフルエンザ迅速検査を行ってウイルスの存在を判定するのですが、じつはこの検査も万能ではありません。迅速検査は発熱などの症状出現後、ある程度(およそ12時間以上)時間が経過しないと陽性とならない場合があります(これを偽陰性と言います)。ですから、迅速検査が陰性であったとしても「インフルエンザではない」とは言い切れないジレンマが生じます。

しかし、クラスでの流行やきょうだいの罹患など周囲の流行状況から、迅速検査を行わなかったとしても、通常の診察だけで医師がインフルエンザと診断することもあります。
つまり、我々地域で診療を行う医師にとって、迅速検査の結果以外にも周囲の流行状況を知るということは、非常に大切なのです。

その人が住んでいる地域、あるいは属するコミュニティにおける有病率を知っておくこと、それは地域の方々への正確な診断というフィードバックに繋がっているのです。

行政の方々のこのような表に出ない取り組みに感謝申し上げます。


在宅医療における摂食・嚥下研修会






12月15日 滋賀県歯科医師会湖東支部にて開催されました標記研修会でお話をさせていただきました。

私からは「地域の在宅医療の現状」をお話させていただきました。

歯科医師の小金澤先生からは「食べるメカニズムと嚥下訓練の実際」というお話を伺いました。
摂食・嚥下というのは口から食べるということですが、ただ単に栄養をとるということだけではなく、「口から安全に、そして、おいしく食べること」の大切さを学びました。
高齢になっても、障がいを抱えておられても、健康に過ごすために歯科の先生との連携は不可欠とあらためて教えていただいた研修会でした。




2013年12月11日水曜日

現代農業 1月号

一年間の契約で書かせていただいた連載も、延長して書かせていただくことになりました。

1月号からは、地域の多職種の方に登場していただこうと思います。

よろしければ、お手に取ってご覧ください。




2013年12月5日木曜日

今朝の産経新聞

今朝の産経新聞さんに、永源寺地域の取り組みを紹介していただきました。
丁寧に取材していただき、わかりやすい記事にしていただきありがとうございます。



当院の在宅医療について

   ここ19年間の実績をまとめました。      死亡診断書枚数   在宅患者さん人数   訪問診療・往診のべ回数 2005年    12           66          492 2006年    17           70          553 2007年...